教育環境(校舎不足)
ポル・ポト政権下で教育者や教科書が失われ、 “学ぶ文化そのもの”が一度途切れたカンボジアでは、 今もなお教育の土台づくりが追いついていません。
老朽化した木造校舎は壁や屋根が壊れ、雨の日には教室に水が流れ込みます。 机も椅子も足りず、黒板は割れ、屋外で授業をする子どもたちもいます。 また、人口が増え続けている現状では、校舎自体が不足している地域もまだたくさんあります。
子ども達に今必要なのは、“安心して学べる環境”なのです。
ABOUT
ABOUT
HEROは「可能性0%を1%へ」をミッションに、
カンボジアの子どもたちが“挑戦できる未来”をつくるNPO法人です。
HEROとは、「誰かに希望を渡せる人」。
私たちは世界中に、
そんなHEROが増えていく未来を目指しています。
映画のヒーローみたいに、
特別な才能で世界を救う必要なんてありません。
私たちが信じているのは、
“ひとりのすこしの力が、
誰かもうひとりの人生を少しだけ明るくする”
その小さな連鎖の方です。
可能性0%を1%へ。
それがHEROのミッションです。
CHALLENGES WE FACE
カンボジアには、歴史が残した“学びの空白”が今も深く影を落としています。
教育、健康、生活環境——そのどれか1つだけでは解決できない課題が複雑に絡み合い、
子どもたちの「挑戦したい」という気持ちさえ奪われてしまう現実があります。
ポル・ポト政権下で教育者や教科書が失われ、 “学ぶ文化そのもの”が一度途切れたカンボジアでは、 今もなお教育の土台づくりが追いついていません。
老朽化した木造校舎は壁や屋根が壊れ、雨の日には教室に水が流れ込みます。 机も椅子も足りず、黒板は割れ、屋外で授業をする子どもたちもいます。 また、人口が増え続けている現状では、校舎自体が不足している地域もまだたくさんあります。
子ども達に今必要なのは、“安心して学べる環境”なのです。
正しい歯みがきの習慣がないまま育つ子どもが多く、 家庭にも医療知識や衛生教育が十分に伝わっていません。 虫歯・シラミ・栄養不足——小さな不調が学習を大きく妨げています。
学校には保健室も薬箱もなく、傷の手当てができず化膿してしまう子、 空腹で授業に集中できない子もいます。
健康と学びは切り離せません。 まず“元気でいられる日常”がなければ、未来を描く余裕すら生まれないのです。
内戦の影響で教育を受けられなかった親世代は、 読み書きが難しい人も多く、安定した仕事に就くことができません。 日雇いは1日5ドルほど。仕事があるのは収穫期だけという家庭も少なくありません。
収入の不安定さから、子どもたちは学校を中退し、家の手伝いを優先せざるを得ない現実があります。 「学ぶ意味がわからない」という声も、貧困が生み出す連鎖です。
一時的な支援だけでは変わりません。 必要なのは、家庭でできる仕事、継続的な収入、そして“学び続けられる環境”。 その3つがそろって初めて、子どもたちの未来は動き出します。
OUR APPROACH
子どもたちの“可能性0%を1%へ”変えるためには、一方的な支援ではなく、 現地の人と共に学び、効果を測りながら続ける「意味のある支援」が必要です。
共につくる・自分ごとにする
良い学校を建てても、“自分たちのもの”と感じられなければ大切にされません。 「レンタカーを洗う人はいない」のと同じように、一方的に与えるだけの支援では 定着しないのです。
HEROでは、校舎建設の際に生徒や先生たちにも作業を手伝ってもらい、 「自分たちでつくった学校」という誇りを育てています。 そうすることで、完成後も大切に使い続けられる環境が生まれます。
また、日本からのボランティアツアーを通して参加者が現地の人と一緒に汗をかき、 学び合います。「支援する・される側」から「一緒に創る仲間」へ関係性が変わることで、 世界の課題を“自分ごと”として捉え、帰国後も行動を続ける変化が生まれています。
データで分析・見える化する
HEROは「建てて終わり」「届けて終わり」の支援をしません。 子どもたちの変化や地域の状況を継続的に観察し、 本当に効果があるのかをデータで検証し続けています。
団体代表の橋本自身も大学院で支援の効果測定を研究しており、 行動の結果を科学的に分析しながら、より良い支援のあり方を探求し続けています。
現場の感覚だけに頼らず、 「どんな支援が子どもの未来を変えるのか」を可視化しながら改善していくことで、 一過性ではない持続的なインパクトを生み出すことを目指しています。
STAFF
日本で看護師として働いた後、シェムリアップの魅力にハマり、
「ここで医療や衛生のサポートがしたい!」と思い移住しました。
HEROでは、カンボジア人ドクターとクリニック運営、農村部での衛生教育や貧困支援、
ツアーでの看護サポートを担当しています。
大好きなカンボジアの人たちと、一緒に前へ進んでいける活動をこれからも続けていきたいです!
日本で保育士をしていた頃に途上国支援に興味を持ち、HEROの旅ぼらに参加したのがきっかけで、
もっと現地で自分にできることを探したいと思い、HEROスタッフとして活動することに!
現在はツアーのアテンドやSNS発信を担当しています。
カンボジアの子どもたちは元気いっぱいでほんとにかわいい!
そんな子どもたちのために教育環境を整えていけるような活動をしていきたいです!
幼い頃は学校に通うことができず、お寺の無料授業で少しずつ学びを積み重ねてきました。
日本語も独学で習得し、今では日本語での会話もばっちり。
自分の力で未来を切り開いてきた、まさに“HERO”のような存在です。
HEROが設立された当初から活動を支えてくれていて、学校建設の調整や地域との橋渡し、
ツアーサポート、さらに自身のビジネスも立ち上げ、村の人たちの雇用づくりにも挑戦しています。